"24H Geologist" (K. A.)
海域選定のための事前調査から様々なプロジェクトを支えてきた縁の下の力持ち。見てきたデータや実際の地質試料は数知れず!そこに試料があれば24時間観察し続ける地質学者。
ニュース
2022年03月25日
開催報告
日本財団オーシャンイノベーションコンソーシアムでは、海洋開発人材の育成を目的としたセミナー等を実施しています。
昨年に引き続き、国立研究開発法人 海洋研究開発機構とのタイアップ企画として、楽しみながら地球深部探査船「ちきゅう」の掘削プロジェクトを模擬体験するセミナーを開催します。例年は船内に一泊し、「ちきゅう」を知り尽くす!セミナーですが、今年も新型コロナウイルス感染拡大への対応として、船内のライブ中継を組み合わせたセミナーとして開催します。参加学生の皆さんはチームに分かれて、現役のエンジニアの方々のサポートを得ながら、次々と出されるミッションに取り組みました。
まだまだわからないことが多い海と地球。今回のミッションを通して、日本で唯一の科学掘削船である「ちきゅう」を支える技術、これまでの研究成果、海洋科学掘削への理解を深めることができるセミナーとなりました。
主 催 | 日本財団 オーシャンイノベーションコンソーシアム |
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特別協力 | 国立研究開発法人 海洋研究開発機構(JAMSTEC) |
実施期間 | 2022年2月13日(日)10:00~17:00 |
形式 | オンライン(バーチャル空間oViceを使用) |
2020年の様子 | 開催報告はこちら |
2月13日(日)
メンターの皆さんは、各チームの一員となってミッションの手助けをしてくださいました。皆様ありがとうございました。
チーム
ラボの選定、調達、設置、改造、維持・管理。「ちきゅう」ラボが住処です。
チーム
なければ作ればいいじゃない。特殊計測機器の開発者。
チーム
掘削クルーの経験もあり。掘削プロジェクトの計画立案から作業遂行を担う、T.Y.と双璧をなすエンジニア。
チーム
掘削工学を修めた生え抜き。掘削プロジェクトの計画立案から作業遂行を担う、N.S. と双璧をなすエンジニア。
チーム
数ある検層ツールの最適な組み合わせを提案。無謀なプランは許しません。
チーム
海底資源の機器開発に携わる若きスペシャリスト。設計から実海域試験までお任せあれ。
チーム
第1回日本財団「ちきゅう」セミナー参加をきっかけにJAMSTECに就職。船体メンテに奔走中。
セミナー当日は、JAMSTECの研究者・エンジニアの皆さんがヘルプデスクとして活躍!
ミッションチャレンジをサポートしてくれました。
海域選定のための事前調査から様々なプロジェクトを支えてきた縁の下の力持ち。見てきたデータや実際の地質試料は数知れず!そこに試料があれば24時間観察し続ける地質学者。
日本における国際深海科学掘削計画マネージメントの生き字引。通常は世界各地で行われる会議に飛び回るため、滅多に日本では見かけない(*現在はCOVID-19による影響で日本に長期滞在中)
国際深海科学掘削計画の研究航海に乗船研究者として10回以上の参加経験のある、検層データ解析のスペシャリスト。であると同時に陸上のフィールド調査や試料の観測調査もこなせるベテラン研究者。
中東/東南アジア各地で油田開発の掘削司令塔として働いたのち、2004年から「ちきゅう」の船上代表を務め、数々の「ちきゅう」科学掘削プロジェクトを成功に導いた親分。
本セミナーでは、実際にちきゅうにて活躍されている方々や、関わりのある研究者の方々、そして自分と同じように海洋開発に興味を持っている学生の方々と、オンラインではありますが交流することができ、貴重な体験となりました。本来ですとちきゅうに泊まってちきゅうを味わい尽くすことができるとのことでしたが、オンラインでもさまざまな工夫がなされ、ちきゅうのことを深く知ることができました。こういった生きた学びの場では、学校で授業を受けているだけでは得られない経験と知識が得られ、またその定着度も高いはずです。貴重な機会をありがとうございました。
本セミナーを受講し、「ちきゅう」で行われている海洋開発事業を知ることで自分の目指す海洋開発を考えるきっかけになりました。多くの人にとって馴染みのない海底掘削ですが、近年海洋資源の魅力が続々と発表され、日本近海に眠る海底資源が重要視されてきています。自分は脱炭素化が進んでも海底鉱物資源の重要性は十分にあると考え、この度、本セミナーを受講しました。本セミナーでは、掘削の方法・問題点や「ちきゅう」開発の秘話をお聞きすることができ、海底掘削・海洋開発の面白さを存分にお聞きすることができました。
私は今大学で陸の地球科学を学んでいますが、海洋に興味があり、本セミナーに参加しました。JAMSTECの研究者、技術者の方々や、世界に誇る日本の海洋開発の最前線に立たれている方々と実際にお話をすることができ、開発秘話や公開の思い出などの裏話もお聞きすることができました。研究者だけでなく、研究を支える技術者の方々の視点をもって、実現可能性など検討していくことが非常に重要であることを学びました。バーチャルではありましたが、普段は見れないちきゅうの船内の見学もすることができ、非常に貴重な体験でした。ありがとうございました。
小杉采葉(滋賀県立大学)、下村領・宮越悠吏(秋田大学)、永井陽香・伊坂日向(東京海洋大学)、寺田拓海・山本朱音・宇野加奈子(日本大学)、酒井雄飛(京都大学)、仲野翠(東北大学)、福島渓斗(東海大学)、山本耕大 (高知工科大)和田環(日本女子大学)、外薗悠希(防衛大学校)、本木慈人(カリフォルニア州立大学モントレーベイ校)
事務局 | 〒107-8404 東京都港区赤坂1-2-2 日本財団オーシャンイノベーションコンソーシアム事務局 専用フォームから、お問い合わせください。 |
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