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2022年05月20日

学生向けイベント

開催報告

2022年4月29日(金・祝)〜5月1日(日)開催OIC Offshore Wind Workshop in Nagasaki

日本財団オーシャンイノベーションコンソーシアムでは、今後拡大が見込まれる洋上風力分野において、国内外で活躍できる人材の育成を推進するため、下記概要で研修(Workshop)を開催しました。チームのメンバーと楽しみながら、砂浜で着床式や浮体式の各種模型の洋上風力発電機を組み立て、設置を行い、実際に発電。風車の回る仕組み、電気を作り送る仕組み、さまざまタイプの基礎構造物の特徴について理解を深めました。※この研修(Workshop) は、一部英語で実施しました。

参加学生の体験談

横浜国立大学 B3

桃井 蓮

私は今回初めてセミナーに参加しました。初めは不安でしたが、思い切って申し込んだ結果、非常に充実した、貴重で楽しい経験を数多く得ることができました。ワークショップでは、洋上風力発電の現状・利点・問題点を詳しく教えていただき、その後実際に仮想的な設置を体験、実物の見学というプロセスを辿ることで、通常では得られない濃度の知識を短期間で得られました。また、その他の時間帯で他大学の人や企業の方々と交流し、多くの刺激をいただきました。また機会があれば日本財団さんの企画にぜひ参加したいと思います!

横浜国立大学 M1

滝 天鳳

今回のワークショップでは洋上風車に関する講義やビーチでの風車の組み立てゲームや洋上風車の見学などを体験をすることができました。ゲームでは実際に自分の手で風車を組み立て海に浮かべ発電を行うことが想像以上に難しく苦戦し、実物の洋上風車にはその大きさに圧倒されました。またワークショップ全体を通して様々な方と交流できたことも貴重な体験でした。学年や専攻分野は異なれど同じ海洋開発への志を持つ学生との交流は非常に刺激的であり、そこからも多くの学びを得ることが出来ました。今回の経験を今後に活かしたいと思います。

弘前大学 M1

佐藤 司

今回のワークショップでは、楽しみながら洋上風車の構造や作り方などを学ぶことができました。特に、様々な大学生の方との交流や、英語を使用して専門分野の海外の方と話せたことはとても良い刺激になりました。同じ業界に進むかもしれない同世代の人と意見を交わせたのは貴重な経験だと思います。実際に洋上風車を見学することで、波や風の状態、風車のサイズ感を頭に焼き付けることができました。今後の研究で洋上風車が運転しているところをイメージする際に、この光景を思い出すことで考えやすくなると思います。ありがとうございました。

弘前大学 M1

大槻 映玲永

2年越しの悲願、長崎海洋アカデミーと五島で洋上風力の勉強をするが叶って最高でした! 今回、セミナーを通して自分の英語力の足りなさを痛感し、もっと頑張らねばと実感しました。また、頭では分かっていても実際にやってみるとやはり違うなという事をワークショップで感じましたし、大変だけど面白いな、やり甲斐あるな〜と思いました。長崎リベンジは果たしたので、次はオランダリベンジしたいです!!

秋田大学 B4

宮越 悠吏

私は大学で地球科学について学び、特に天然資源に興味を持っており、将来はエネルギー関連の企業で活躍したいと考えています。その上で今回のセミナーでは洋上風力発電について専門家の方たちから様々なことを学ぶことが出来ました。また、今回のセミナーでは日本各地の大学・専攻の学生が集まっており、交遊を深める中で様々な刺激を得ることができ、将来を見つめ直すいいきっかけとなったと考えています。今回のセミナーを通して、普段大学では学べない知識や体験を身をもって知ることができ非常に勉強になるセミナーだったと考えています。

神戸大学 B3

中田 晃輔

正直、英語で行われるということで本当に緊張していました。ですが、参加してみると緊張しませんでした!みたいなことにもならず緊張していたように感じます。笑 ですが、得るものは本当に多かったです。お互いの研究内容を話し合ったりしたりするうちに他のメンバーと仲も良くなり、最高なセミナーになりました!研究などに励むモチベーションにもなりました!ありがとうございました!

早稲田大学 M1

岩谷 孝倫

今回の研修で最も有意義に感じたのは、他大学の同世代との交流です。様々なバックグラウンドを持つ者同士、お互いの研究内容や考え方などを知れたことは、普段の大学生活では感じることのできない刺激的な時間でした。また、浮体式のモノパイルを見た際に感じた風力発電導入に対する違和感を自分の中でまだ整理できておらず、日本におけるエネルギー業界の動向についても加味して、自分の将来について考えるきっかけになりました。最後に関係者の皆様、貴重な機会を提供していただき、本当にありがとうございました。

大阪大学 B4

岩下 聡佑

初めてのワークショップで、なおかつ一人での参加であったのにも関わらず、色々とサポートしていただいて大きなミスなく学べた。一人でこれだけの経験を積もうと思うと下調べからしなくてはならず、人脈も必要なのでこういったワークショップに参加できてよかった。実際の現場で働いている人の意見も貰え、将来海洋分野で働こうとしている学生と競い合えるようなプログラムになっているところがあり、将来への人脈形成の一助にもなったと思う。とりあえず参加して損することは絶対に無いので、他の学生にも参加してみてほしいです。

東京海洋大学 B3

大日方 稜

ワークショップに参加し、実際にスパー型浮体式洋上風車の発電している姿を見ることができてうれしかったです。浮体や風車の大きさを数字としては知っていても、本物を見るとその大きさに圧倒されました。また、チームで協力してビーチゲームで優勝できたことや、他大学の学生をはじめとした参加者の方々とセミナーの内容に関わらず話ができたことなどとても刺激になることばかりでした。コロナ禍で実習などが行いづらい状況ですが、今回のワークショップに参加できてよかったです。三日間ありがとうございました。

東京大学 B2

岩本 悠希

今回参加した動機は、もともと浮体式洋上風力発電に興味があり、実際に風車の組み立てを体験できるということで、より深く学べるのではないかと考えたからです。実際、参加してみると非常に面白くて、また風車の部品選びから組み立て、発電までの一連の流れを体験できたことがとても学びになりました。それだけでなく、全国にいる海洋開発に興味ある学生に出会い、良い刺激をもらうことができ、非常に良い経験になったと思います。

東京大学 B4

廣津 和哉

今回のワークショップを通じて自分の中での海洋開発の解像度が上がり、とてもいい経験になりました。座学では洋上風力発電の様々な構造体といった基本的なところから、実際に建設するときの入札プロセスや輸送方法の課題など詳しく学ぶことができ、またビーチでは自分達で複数の構造体を試したり、部品の調達から輸送、建設と一通り全体のシステムとして体験することで座学で学んだことを実感することができました。

東京大学 B3

古市 楓

大学では洋上風力発電に関して勉強をしてきたが、座学中心のためどうしても風車のスケールや設備利用率、メンテナンスの難しさといったものに関して数値でしか理解ができていなかった。このワークショップでは、実際に五島列島で稼働中の2MW洋上風車を近くで見学することができ、規模やその近辺での船の揺れの大きさというものを体感することができた。また、砂浜で風車を設置するゲームでは同じく洋上風力産業に関心のある同年代の学生と協力して楽しみながら真剣に風車を設置していくという体験ができ、とてもいい経験になった。

東京大学 B4

竹本 樹央

エネルギー資源の重要性は周知でありその中で洋上風力が大きな可能性をもつことは学習していました。その中で今回のワークショップがあると知り、申し込みました。これを終えて感じたものは、「洋上風力発電」のスケールの大きさです。何事にもよく現地を訪れないと分からないと言われますが、それと同じで大学では学べないものを現地での講義や実験、見学を通して経験として学べました。また、海洋開発の関係者の方々や同じ志をもつ学生と交流することで今後の意欲にも繋がりました。皆さま本当にありがとうございました。

東京大学 M1

足立 裕次郎

講義やビーチゲームなどのアクティビティを通じて、洋上風車には製造、輸送、運用などさまざまな要素があり、また発電事業者やサプライチェーン、漁業者などさまざまなステークホルダーからなることを実感しました。ある一部分だけを最適化しても上手くいかず、全体としてどのように上手く最適化し、産業を作り上げていくかを考えていかなければならない、海洋開発特有の難しさとやりがいを実感することができました。また、仲間や講師の方々との出会いを通して非常にたくさんのことを学び、忘れられない思い出ができました!!!

北海道大学 M1

吉田 大修

今回のワークショップで得られたことが2つあると思っています。1つ目は、風力発電のことをビーチゲームを通じて知れたことです。個人的には風車設置においてトランスポーターは忙しく大変な役割であることをゲームを通じて身をもって実感しました。2つ目は、このワークショップを通じて友達の輪が増えたことです。昨今コロナ禍ということもあり、オンラインでの繋がりしかなく、薄い関係になりがちでした。しかし、今回の対面での関わりで、薄い関係ではない関係を築けたかなと思っています。このような場を設けて頂き、誠にありがとうございました。

東京理科大学 B4

齋藤 みなみ

私は洋上風力について詳しい知識を持っていなかったのですが、このワークショップに参加し、基本的な事から洋上風力の現状、設計や仕組み等、様々な事を幅広く学び、理解し、考える事ができました。何か分からないことがあれば小さなことでも基礎的な事でも、多くの事を丁寧に教えてくださる方々に囲まれ、前向きに積極的に行動する事ができました。また、志の高い友人にも出会う事ができ、本当に良い刺激になりました。将来どこかで再会できると嬉しいです。本当にありがとうございました。

※順不同

Workshopの様子

準備中

開催概要

主 催 日本財団オーシャンイノベーションコンソーシアム
協 力 NPO法人 長崎海洋産業クラスター形成推進協議会・長崎海洋アカデミー
DOB-Academy(オランダ)
Offshorewind4kids(ベルギー)
DUJAM DESK(オランダ)
開催日時 2022年4月29日(金・祝)〜5月1日(日)まで

※現地集合は、4月28日中に長崎市内
※現地解散は、5月1日午後に五島市内
開催場所 長崎県長崎市・五島市
参加者 16名
対象者 本セミナーは以下の条件を満たす方を対象にしています。
  • 研修参加時点で理工学系の大学3年生〜修士1年生
  • 海洋開発分野において、活躍する意志がある
  • 利用施設等が定める新型コロナウイルス染症への安全対策に従える
  • 応募時点で日本国内の大学・大学院に在籍している理工学系かつ日本国籍の学生
  • セミナーの広報の為、プログラム風景を含む個人情報をウェブ等にて公開することについて同意できる
  • オーシャンイノベーションフェローアルムナイ(同窓会)の活動に参加できる
言 語 英語
開催報告 Offshorewind4kidsでの開催報告はこちら
NPO法人 長崎海洋産業クラスター形成推進協議会・長崎海洋アカデミーでの開催報告はこちら

スケジュール

  • 4月28日(木)
    長崎市

    長崎市に到着し、宿泊
    宿泊施設:ホテルベルビュー 長崎出島
  • 4月29日
    (金・祝)
    1日目
    長崎市

    8:30
    長崎海洋アカデミーに集合(長崎大学内)
    9:00
    ウェルカムコーヒー
    10:00
    オリエンテーションと自己紹介、アイスブレーク。
    VRで体験する洋上風力。普段はアクセス困難な洋上風力発電機を、バーチャルリアリティーで体験!
    11:00
    お昼休み
    12:00
    オランダと日本の海洋産業の関わり
    DUJAM DESK代表 Justus氏
    13:20
    地方から見た海洋のポテンシャル
    松尾博志氏
    14:00
    模型で体験するOffshore wind.
    翌日の五島での浮体式洋上風車設計ワークショップの解説。
    Offshorewind4kids, William氏
    15:00
    模型で発電、送電!
    翌日の五島での着床式洋上風車設置ワークショップの解説。
    DOB-Academy, Hendrik氏、Wink氏
    16:00
    終了・解散
    宿泊:ホテルベルビュー 長崎出島
  • 4月30日(土)
    2日目
    長崎市から五島市へ

    移動
    午前:ジェットフォイルにて移動(長崎港7:40発~福江港9:05着)
    午前
    海岸へ移動し、前日にレクチャーを受けた洋上風車模型キットを使った実験を実施。

    ・ビーチゲームA:風車の基礎構造物の模型を実際に組み立てることで、それぞれの構造物の特徴について理解を深め、同時に模擬的に銀行から融資を受けて必要なパーツを購入、発電によって銀行への返済と最終利益を得るというビジネスモデルを体験し、洋上風力ビジネスの理解も深めるためのワークショップ。各チームは、海底に固定するタイプの着床式で4つのタイプ(モノパイル、ジャケット式2種、重力式)、海に浮かべるタイプの浮体構造物で4つのタイプ(スパー型、セミサブ型、TLP型、テトラスパー型)のうちそれぞれ1つの模型を組み立て、ビーチの砂に固定、または係留させ、別途組み立てた風車を乗せ発電を行った。

    ・ビーチゲームB:洋上風力発電ファームの建設プロセスや、必要となる技術者の役割について理解を深めるためのワークショップ。各チームは、3基のモノパイル式基礎を洋上に設置し、その後に発電機とブレードを設置、各風車と洋上変電所と陸上変電所をケーブルで接続して、ファームでの発電を確認した。陸上発電所では、3基の風車の合計の電圧が計測できる仕組みになっており、風車の向きや、ブレードの角度などを調整することで、発電量が変わることも体験した。
    午後
    チームごとの考察と結果の発表。
    瞬間最高出力、平均出力等の実績をチームごとに発表。

    宿泊:五島市内
  • 5月1日(日)
    3日目
    五島市

    午前
    海上タクシーにて洋上風車(はえんかぜ)見学
    バスにて洋上風車設置用機材等見学
    11:00
    五島市福江にて解散

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