ニュース

2024年04月02日

学生向けイベント

開催報告

2023年12月9日~2024年3月17日水中ドローン設計・製作セミナー ~あなたのアイデアでROVを設計してみよう~

イベントの目的

日本財団オーシャンイノベーションコンソーシアムでは、海洋開発人材育成のため、海洋開発に関連する講義と実技(グループワーク他)のセミナーを実施しています。
本セミナーでは、海洋開発や海にまつわる研究で多く使用されている遠隔操作型無人探査機 ROV(Remotely operated vehicle)の現状や技術について、ROVモデル製作及び操作を通して理解を深めました。

開催概要

主 催 日本財団オーシャンイノベーションコンソーシアム
協 力 川崎汽船株式会社、横河電機株式会社、横浜国立大学
開催日時・場所 2023年12月9日(土)13:00~16:00 オンライン講義
2024年2月3日(土)13:00~16:00 オンライン講義
2024年3月15日(金)13:00~3月17日(日)18:00 横浜国立大学
参加者数 22名(1名実地研修欠席)

スケジュール

  • 2023年
    12月9日(土)

    事前講義オンライン
    講師:立崎乃衣(19)ロボットクリエイター
    ・ROVの海洋での活用の可能性について
    ・ものづくり、チーム作りについて、失敗事例の共有
  • 2024年
    1月15日(月)

    チーム分け発表(以降、オンライン上で各班打合せ)
  • 2月3日(土)

    アイデアピッチイベント(オンライン)
    ・チーム毎にどんなROVを作成するのか
  • 2月26日(月)

    各チームのアイデアをOIC企業様と共有
    OIC企業様からコンペティションの審査員を募集
  • 3月15日(金)

    3月17日(日)

    実地研修(横浜国立大学)
    ・模型製作作業、仕上げ
    ・コンペティション

    審査員:
    1.川崎汽船株式会社 白藤肇様
    2.横河電機株式会社 小灘 聰一郎様
    3.横浜国立大学 平川 嘉昭 准教授

    ・表彰式(最優秀賞を発表)
    ・懇親会

参加学生の体験談

Unus

北海道大学院2年

今川 知美

私は潮間帯での藻場調査の研究をしている。ROV導入に関心を抱きつつも、主にUAVで藻場調査を行ってきた。ロボコンの参加経験も無く、当初は不安が多くあった。それでもチームメンバー各々の専門性もあり、限られた時間でほぼ予定通りの形でROVを設計できた。コンペ中、部品の不具合もあったが、連携で乗り越えた。コンペで1番を取りたいと思いを込めたUnusは、トラッキングの課題失敗の為、叶わなかったが、設計専門外の私がROV実装を経験したことは今後の成長の糧となった。出会った仲間たちとの繋がりを大切に、より良いものづくり、研究展開を進めていきたい。

石巻専修大学3年

荻原 壮太

違う専門分野を持つ他大学の学生が集まり、共にROVを製作していくにあたって、チームでひとつのモノを作り上げる大変さと楽しさを学べたことが今回のセミナーに参加して一番良かったことです。製作にあたって、浮力調整、機器の故障などトラブルに見舞われましたが、その度にチームで解決策を出し合い、問題解決に至ったという経験は今後の活動においてとても役立つと考えます。また、セミナー通じて参加者それぞれの研究や専門分野などについても熱く語ることができ、とても充実した3日間を過ごさせていただきました。

横浜国立大学2年

小西 璃空

様々な専攻のやる気に満ちた若者が集まる場となり、非常に学びや気付きが多いセミナーでした。チームで協力して手を動かしながら1つの水中ロボットを作製することで、様々なアイディアや工夫が生まれました。

九州大学4年

坂井 人夢

この3日間で非常に楽しくそして、有意義な体験をする事が出来た。元々、私はロボットを作った経験がなかったので上手くチームに貢献できるかどうか不安であった。しかし、優秀な仲間に恵まれていた環境から、結果的に最高のアウトプットと連携を全体で取ることに成功した。後から振り返っても、参加して本当に良かったし、初対面の仲でありながらかなり親睦を深められたという意味では、4班の中で最高のパフォーマンスを発揮できたと言えるだろう。一方で、プログラミング未経験でも活躍できるとの事前情報とは裏腹に、勉強するための授業のような時間は用意されていなかった。そのため、ほぼ自主学習になってしまった部分は参加前の認識とはやや異なっていたように思う。

大島商船高等専 専攻2年

日高 洸陽

高専で行っていた研究について、水中ドローンと画像認識を組み合わせたシステムを開発していましたが、水中ドローンの知識が無いことから参加をさせて頂きました。社会実装を強く意識しながら設計をしていましたが、もうちょっとコンペティションとしての競技性も意識した方が良かったかなと感じました。色んな専攻の方たちと密にお話させて頂くことが出来た3日間でした。ありがとうございました。

海んちゅ

秋田大学3年

小川 誉裕

私は今回のセミナーを通して、周りの方と積極的にコミュニケーションをとることの大切さを学びました。セミナー中、私たちのグループでは使用した装置の欠陥がありました。そのため、他の班と活発な情報共有ができていれば、もう少し早く装置の異常に気が付くことができ、より充実したROVの設計・製作が行うことができたのではないかと感じています。また、普段自分の専攻では体験することができない機械の設計・製作を行うことができたのもとても貴重な経験でした。日本財団様並びに関係企業様、教授、チームメイトの皆様に感謝いたします。今回の経験を活かし、将来海洋開発に貢献できる人材になります。

大阪公立大学院1年

寺下 宗孝

セミナーを通じて、予想外に対応することの難しさとコミュニケーションの重要性を学びました。機械の大敵は水です。その中で動くROVは予想以上に問題が多かったです。我々のモーターは水が浸入していました。それゆえモーターが回りにくかったです。しかし、それを気づくことができず、予想外の問題に対応することが遅れました。他のチームと積極的にコミュニケーションを取り、問題に早く気づき対応することができればよかったです。この失敗を活かし、課題解決力とコミュニケーションを意識して、さまざまことにチャレンジしていきたいと考えます。

松江工業高等専4年

福間 陽基

事前講義から当日のセミナーを通して、学校の講義では得られない刺激を受けられ、得ることのできない経験をすることができました。実際の活動では自分が今チームのために何ができるのか、どの分野で協力できるかを常に考えながらより多くのことを吸収できるようにと考えながら参加しました。コンペの結果として数字を出すことはできませんでしたが、今後の人生で活かせるようないい失敗ができたと思えるように今後の研究活動を行いたいと思います。とても楽しくてあっという間の3日間でした。このような機会を設けてくださりありがとうございました!

電気通信大学3年

山田 一貴

このセミナーでは、実際にROVの設計と製作に挑戦し、コンペティション形式でその成果を競う機会を得ました。配布された機器に問題がありましたが、その一方で、同じ目標に向かって努力する仲間たちとの出会いや、海洋開発に対する深い理解を得ることができました。特に、苦労を共にしたチームワークは中々得られる経験ではありませんでした。これらの経験は、将来に向けた大きな財産となりました。海洋開発の分野において、技術的なスキルだけでなく、チームワークやコミュニケーションの重要性を実感する貴重な機会でした。

マンタ

中央大学4年

伊藤 侑世

このセミナーでは、異なる学年や専攻の人々と協力してプロジェクトに取り組むことで、自分が今まで触れてこなかった新たな分野の知識を得ることができ、多くの刺激を受けることができました。また、プロジェクトを進める中で、想定外のアクシデントが常に発生することを理解し、柔軟な対応と余裕を持ったタイムマネジメントをすることの重要性を学びました。最後に、プレゼンテーションのスキルがいかに重要かを実感しました。自分たちの成果を、それを知らない他者に効果的に伝え、彼らの行動や考えを変えることの大切さは、このセミナーでの大きな学びでした。今回の経験を今後の研究活動に活かしていきたいと思います。

産業技術高等専3年

小田 心春

セミナーの中で、様々な分野を学んでいる人たちと交流することができました。 機械の設計について学んでいる人や、プログラムについて学んでいる人、環境について学んでいる人など、色々な種類の知識を持っている人たちと班を組んで、一つのものを作るということは初めてで、とても面白かったです。技術者を目指していく上で、今回のセミナーのようにたくさんの人と話し合い、一つのものを作っていくことはこれからもたくさんあると思います。今回のセミナーで学べたことや、チームで協力する姿勢は、これからのお手本にしたいなと思いました。

慶応義塾大学1年

河合 慈英

様々な組織からそれぞれのバックグラウンドを持った人が集まって一つの成果物を製作するという経験がとても刺激的でした。限られた時間の中で必要な機能を持ったROVを制作するために時間管理と作業分担はもちろん、想定外を見越した冗長性のある設計にするなど、今までの経験を活かす場になったことがとても楽しかったです。そして何より、同世代の同じ興味関心を持つ人たちと出会えたことが何よりの収穫になりました。

石巻専修大学4年

久米 惟道

今回私は、教授経由でこのセミナーで紹介してもらい自分の研究分野に近いために参加をすることを決めました。事前のセミナーやその後のチームでの会議では多くの話し合いを行い、限られた資源の中で与えられた課題をこなしていきました。その中で、多くの他大学の様々な研究をしている大学生や教員、日本財団の人々とのかかわりやプレゼンテーションの活動を通して自分の研究に対する新たな課題を発見したり、自分では出ないような発想を得られることができとても満足しました。自分の研究に対する新たな視点を見つけることができました。

筑波大学2年

高木 智文

私は大学でロボコンに携わっており、水中ロボットの製作において設計・開発の際に地上機とどのような相違点があるのかに興味を持ったため本セミナーに参加させていただきました。所属も専攻も全く異なる人たちとの製作で、チーム開発の難しさを改めて痛感するとともに、異分野の人たちからのインスピレーションを強く受けました。夢のように過ぎ去った三日間でした。今回の経験を糧として、「ものづくり」に対する深い洞察力とコミュニケーション能力を持った、良い「仕事」を果たせるエンジニアとなるべく、奮励努力していく所存です。ありがとうございました。

横浜国立大学3年

米田 壮良

全体的に運営の経験値不足は否めないものの、幅広い部門から学生を集めて1つのコンペティションを行うといった基礎設計は素晴らしく、「機会の提供」としては申し分ないと思う。「何かに活かして欲しい」というメッセージは感じるし、そういった学びはあったと思う。

サカバンバスピス

産業技術高等専3年

川端 華蓮

今回の参加のきっかけは、普段人カボートを作っていて、ボートを作る際に活かせることが何か学べたら、というのと、面白そうという好奇心でした。 海洋開発やROVについて詳しくなく、コンペティション、プレゼンの事前準備などは難しいと感じたところが沢山ありました。しかしものづくりの面白さがあったのはもちろんですが、学校で学んでいないことも多く学べたり、他の学校の人と仲良くなれたりして、とても楽しかったです。参加してみて、今まで以上にものづくりに対する興味が湧いたので、今回学んだことを活かして様々なものづくりに励み、そのための勉強にも励みたいと思います。

筑波大学4年

北野 愛実

まず、ROVに少しでも興味がある人はこのセミナーに参加すべきだと思いました。実際にROVを製作したのは3日間でしたが、セミナーの期間は3か月半ほどで、しかし終始興奮が絶えないセミナーでした。最初の頃は、初めて作るROVだし動くものさえできれば良いかなと考えていましたが、優秀なチームメンバーたちが今回のコンペティションの枠をぶち破る面白いアイデアを持っており、それに引き込まれていきました。今回はROVのプログラムと操縦を担当し、結果的にはコンペで最優秀賞を獲得することができました。最近はすっかり水中ドローンにハマり、自分でも製作を始めました。ROVを作り始める段階で熱意あふれる仲間に出会い、様々な素晴らしいアイデアに出会えたことがこのセミナーでの大収穫です。ありがとうございました。

長崎総合科学大学院1年

杉内 晃大

私はグループで1からROVを製作することに興味を持ち、このセミナーに参加しました。今回のセミナーでは、事前にオンライン講座があり、本番のコンペティションの情報が開示されていたり、グループで話し合いをしたりし、本番に向けての事前準備を十分に行えたことが大変良かったです。おかげで、私たちのチームはコンペティションで優秀賞をいただくことができ、グループで達成感を分かち合い、とても良い経験になりました。また、メンバーは様々な分野に長けていて、お互いが情報を共有しつつ最高のROVを製作することができ、とても満足しました。

日本大学3年

永田 友哉

今回はオーシャンイノベーションソーシアムに参加させていただきありがとうございました。コンセプトの立て方、プレゼンの仕方、物事の考え方、チームでの活動など今後社会に出て活躍するためのスキルについてたくさん学ぶことができました。大学はもちろん学科や年齢もバラバラで、普段では味わえない体験を沢山することができました。私たちの班ではセミナー会場に行くまでに何度か連絡を取り合っていたため、当日もすぐアイスブレイクができ晩御飯も一緒に行くほど仲が良かったです。ただコンペの前日は緊張感も出始め夜中にパワポの制作などで意見がとびあい衝突する場面もありましたが、そこまで熱くなれたからこそ私たちの班はいい成績を残せたと思います。

金沢工業大学3年

中村 祐輔

今回のセミナーに参加して、自身が製作する魚ロボットへのモチベーションが高まったように感じました。私はこれから大学で魚ロボットの開発を行いますが、当初の予定では私が卒業するまでに水中での実験は難しいと言われており、自身も仕方ないと考えていました。しかし、今回のセミナーを通して自分達で製作した機体が動いている様子を見て自身が製作するロボットも水中で動かしたいと強く思いました。私はこれから研究室でロボット製作を行いますが、今回のセミナーで得た経験や達成感を忘れず心の支えとしこれから研究を頑張っていきたいと思います。

電気通信大学3年

松本 拓真

海の中を見てみたい、散歩したい、石や泥を取ってきたい。ROVはこの夢を実現させてくれる素晴らしいロボットだと思っています。本セミナーでは、ものづくりの専門家である講師の皆様に教えていただき、大きな水槽で実験しながら、チームメイトとともに自分たちだけのROVを作り上げるという貴重な体験ができました。また、決められた期間で、ルールのギリギリを攻めながら、友人とああでもないこうでもない言い合い一つのものを作り上げる体験は非常に刺激的なものでした。得られた知識や技術を持って自分だけのROVを作るぞ〜!!

※順不同

お問い合わせ

事務局 〒107-8404 東京都港区赤坂1-2-2
日本財団オーシャンイノベーションコンソーシアム事務局

専用フォームから、お問い合わせください。

お問い合わせフォーム