ニュース

2024年05月08日

学生向けイベント

開催報告

2024年3月4日(月)~3月15日(金)開催
~風力発電業界で働くために必要なGWO基本安全訓練を受け、洋上風力の世界に飛び込もう!~
2024年 海洋開発スプリングスクール in 台湾

スプリングスクールの目的

日本財団オーシャンイノベーションコンソーシアム(OIC)では、海洋開発の未来を拓くリーダーとなる大学生や若手のエンジニアを対象に、洋上風力に焦点を当てた2週間の研修プログラムを台湾で開催いたします。このスプリングスクールでは、洋上風力発電の最先端技術や国際的な視点を身につけ、今後の海洋エネルギー業界で活躍するための基盤を築くことができます。将来の牽引役となる皆さんの挑戦に期待しています。

開催概要

主 催 日本財団オーシャンイノベーションコンソーシアム
協 力 NPO法人長崎海洋産業クラスター形成推進協議会
Maritime Technology Innovation Center(台湾)
開催日時 2024年3月4日(月)~3月15日(金)
※現地集合は3月3日(日)、現地解散は3月16日(土)
開催場所 台湾高雄市
Maritime Technology Innovation Center(台湾)
住所 No. 500, Zhengda Rd., Qieding Dist., Kaohsiung City 852, Taiwan (R.O.C.)
宿泊施設 Maritime Technology Innovation Center 内の宿泊施設
取得できる資格 Global Wind Organisationの基礎安全訓練(Global Wind Organisation Basic Safety Training:GWO BST)。GWOが制定する風力発電設備作業者を対象とした安全に関する業界特有の問題や緊急時の対応を習得するための訓練です。
内 容 1. 洋上風車に関する基礎、専門用語等を学ぶ
2. 洋上風車の組み立て(プレアセンブル)サイト見学、洋上風車アクセス船への乗船、風車見学等
3. WIND ENERGY ASIA 2023 展示会見学
4. GWO基礎安全訓練の受講 5日間
定 員 学生:10人 (応募者多数の場合は書類選考を行います)
オーシャンイノベーションコンソーシアム特別会員・正会員:8名程度
昨年の様子 こちら

スケジュール

  • 1/21

    募集締切
  • 1/20~2/5

    書類審査・面接(オンライン)
  • 2/6

    選考結果 通知
  • 2/17(土)
    13時頃から

    安全講習会(東京)※必要に応じてハイブリッド開催
  • 各自、台湾へ移動
  • 3/3(日)

    台湾鉄道「台南駅」周辺の「Shangri-La Far Eastern, Tainan」に各自集合・宿泊(支払不要)住所: 89 Section West, University Road, Tainan 70146 Taiwan
  • 3/4(月)~8(金)

    ※研修は全て英語で行われます。
    ・洋上風力発電の基礎
    ・陸上組立施設の見学
    ・風力発電施設の見学等
    WIND ENERGY ASIA 2024展示会見学(高雄市)
    ・ヘリコプター水中脱出訓練/HUET(希望者のみ)
  • 3/9(土)

    現地観光(希望者のみ)
  • 3/10(日)

    自由行動
  • 3/11(月)

    GWO BST Fire Awareness(火災対応)
    火災の基礎知識、消火方法などの講習です。このモジュールは、参加者が火災を予防し、火災を見た際に適切な判断を行い、管理外の火災が発生した際に人員の脱出を管理し全員の安全な脱出の確保ができるようにすることを目的としています。
  • 3/12(火)

    GWO BST Manual Handling(マニュアルハンドリング)
    怪我をしないための重量物運搬方法に関する講習です。このモジュールは、風力発電業界の技術者が筋骨格損傷を起こすリスクを低減し、参加者が自身のタスクや活動を可能な限り最も安全な方法で行えるようにすることを目的としています。
  • 3/13(水)

    GWO BST Sea Survival(シーサバイバル)
    洋上における緊急避難方法、海上における生存方法に関する講習です。このモジュールは、理論及び実践訓練を通して、安全に活動し責任を与え、沿岸から設置船(及び風力発電機)又はその逆の洋上作業において正しい防護措置を教育することを目的としている。これには通常活動と洋上風力環境における緊急事態の両方が含まれます。
  • 3/14(木)

    GWO BST First Aid(応急措置)
    救命のための応急措置に関する講習。このモジュールは、参加者が生命の危機状態の兆候と症状を認識し、風力発電業界及び風力発電機環境内で安全かつ効率的な応急措置を行うことで、傷病者が次のレベルの措置を講じられるまでの間救命し更なる怪我の進行を防止することを目的としています。
  • 3/15(金)

    台南へ移動・Graduation Party
  • 3/16(土)

    各自帰国
  • 6月中

    成果報告会(東京)※学生のみ

参加学生の体験談

九州大学 B3

山口 慎太郎

風力発電についてだけでなく、GWOやOPITO HUETを受講した充実した2週間でした。私は風力発電など再エネを専攻していませんが、その分野についてだけでなく様々な専門性を持つ学生や企業の方々と関わり自分の知見や関心を広げることができました。また、普段見ることができないVESTASの施設などに訪問し、改めてスケールの大きさや魅力を知りました。皆さんのおかげで楽しく充実した日々を送ることができました。

広島大学 B4

岡本 泰知

洋上風力発電の普及が進んでいる台湾でのスプリングスクールでは、洋上風力発電に関する知識や産業構造を座学と展示会にて学びました。GWO BSTを通じて、風力発電事業で求められる作業者の安全について深く学ぶことができました。また、異なるバックグラウンドを持つ学生や社会人との交流も充実し、プライベートでも楽しい時間を過ごすことができました。このプログラムを企画・準備してくださった皆様に感謝いたします。

東京大学 B4

関口 政宗

GWO訓練を5日に渡って行なった。現場でどう安全を維持しているかということだけでなく、実際の緊急事態に直面した時にどういう対応をすれば良いかなどを学べた。この考え方を維持することが将来的に非常に重要であると思う。

秋田大学 B4

永野 哲太

近い将来、開発が活発化していく国内の洋上風力発電開発の知識を持った人材になりたいと考えているため、スプリングスクールに応募しました。この研修の魅力は2週間の間に「OPITO HUET」と「GWO」の最大2つの資格を取ることができる点です。もう1つは海洋開発に携わっている企業の方や様々なバックグラウンドを持つ学生とたくさん話をできる点です。私はこの研修で得られた知識や経験を次は今年の7月にフランスのマルセイユで行われるFloating Wind Challengeで活かせるように頑張ります。

東京大学 B4

土田 慶一

今回のスプリングスクールでは大きく分けて洋上風力に関する講義、Wind Energy Asia・洋上風車サイト見学、GWO訓練の3つを行いました。日本より洋上風力の開発が進んでいる台湾で風車を見られたことは大きな経験で、今後日本の洋上風力業界に携わる為のモチベーションになりました。GWO訓練はハードでしたが、ハーネスの使い方など風車に関わる作業を学べました。何より、学生・社会人含め全国の方々と親睦を深め、繋がりを持てたのが良かったです。貴重な機会をありがとうございました。

長崎大学 B2

岩元 晟洋

日本よりも洋上風力の展開がいち早く進んでいる台湾にて、実際の組立施設や頭上に大きくそびえる洋上風力を目前にしたこと、また現地の方々から学びを得ることができた経験は非常に貴重で今後の私のキャリア形成に大きく影響を与えるものとなりました。さらに多様な経験を持つ学生・社会人メンバーと共に支え合いながら学び、またそれぞれの視野や夢に刺激を受けた2週間は大切な思い出です。今後は台湾での学びと私の専門であるライフサイクルアセスメントを用いてよりサステイナブルな洋上風力の在り方について研究をしていきたいです。

長崎大学 B4

橋本 美空

台湾でのスプリングスクールでは講義から施設の見学、観光まで忙しくもありますがとても充実した2週間でした。GWO基本安全訓練ではリーダを決めて、コミュニケーションを大切にしながら無事全員が修了することができました。自分が就職して海洋業界に携わる大人になれた時に、将来参加者の方と仕事で再会して、「あの時の台湾スプリングスクールから久しぶりだね、元気?」と昔話できることが私の今の目標です。そして、英語の勉強もさらに頑張ろうと思います。本プログラムにご尽力頂いた皆様、ありがとうございました。

横浜国立大学 B3

向井 駿介

スプリングスクールでは、洋上風車がどのような構成で組み立てられているのかなどの基礎を学び、展示会や工場見学を通して現状を知り、将来の可能性を感じることができました。GWO BSTの訓練では、実際の現場で求められるスキルを体感できたことにより、この事業に対する理解を深めることができました。また、同じ志を持つ同世代の仲間や、企業の方と交流できたことで、発想の違いや異なる視点を感じる刺激的で貴重な日々を送ることができました。今回得られた学びや課題を今後に活かしていきたいと思います。関係者の皆さまありがとうございました。

早稲田大学 B2

羽鳥 寧々

台湾で過ごした2週間は人生で1番早かった2週間といっても過言ではありません。1週目は授業で洋上風力の基礎について学んだり、CTVへの乗船や組み立ての見学をさせてもらったりしました。実際に現場での仕事を見学させてもらうことで、その規模の大きさに圧倒されたのと同時に、自分もこんなところで働いてみたいという興味も湧いてきました。2週目は、GWOの訓練を行い、貴重な経験をすることができました。最後になりましたが、この2週間をともにした学生たちや社会人の方たちとの思い出は宝物です。素敵な経験をさせていただき本当にありがとうございました。

筑波大学 B4

山内 翔真

今回の台湾でのスプリングスクールでは、洋上風力発電に関する知識や現場作業に必要な能力を身につけ、将来共に海洋開発を担っていく仲間と交流を深めることができました。私は、洋上風力発電に関する前提知識がほとんどなく、英語力にも不安がある中での参加でしたが、仲間たちに助けられながら無事やり遂げることができ2週間を充実したものにすることができました。今回のプログラムで得た経験は将来に渡って役立つかけがえのない財産になったと思います。貴重な機会を与えてくださり本当にありがとうございました。

東京工業大学 B4

藤崎 真生子

台湾スプリングスクールは、自分の専門とは異なるけれど洋上風力発電の分野に強い関心を持っていた私にとって、非常に有意義な時間でした。普段の大学生活や研究では洋上風力に触れて専門性を深めたり、同じ興味を持つ学生や社会人の方とお話しする機会はありません。そんな中この2週間はMTICでの講義を受け、見学や実践を詰みながら学べて楽しかったです。ほんの少しではありますが様々なハードルがある建設の現場を身をもって体感できたこと、キャリアや分野への解像度が高まったことは、今後の自分の歩みに間違いなく大きな影響を与えると思います。

広島大学 B4

中田 翔悟

スプリングスクールでは、講義や現場見学、GWO訓練を通じて洋上風力分野の知識を深めると同時に、自己成長と自信を培う貴重な経験を積むことができました。2週間の共同生活では学生と社会人が深い絆を築く事ができ、様々な問題に協力し合ったり、洋上風力に限らず幅広い話題で意見や相談をし、非常に充実した時間を過ごす事が出来ました。また、異文化での生活は将来、国際的な現場での活躍に向けた貴重な経験となりました。他にない貴重な経験をさせて頂き本当にありがとうございました。ご尽力頂いた皆様方に感謝申し上げます。

大阪公立大学 B4

中村 奏瑛

MTICでの授業やWIND ENERGY ASIAを通して海洋開発分野における自分の知識不足を実感し、様々なことに興味を持って知識を深めたいと考えるきっかけとなりました。GWO訓練では体力的に大変な部分もありましたが、洋上作業における安全の重要性を学ぶことができました。学習面だけでなく、専門の異なる学生のもつ知識や研究内容、社会人の方々の考えを共有することができ、自分の視野を広げることができたと感じています。この2週間は私にとって学び吸収することの楽しさを感じる貴重な時間でした。参加者及び関係者の皆様、有り難うございました。

※順不同

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