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2024年08月21日

学生向けイベント

開催報告(7月実施分)

Feel The Green Wave!
船舶業界のゼロエミッションへの挑戦~高崎先生と行く!未来への乗船体験2024~ 海と日本&日本中小型造船工業会とのコラボ研修 2024年7月と9月に開催

イベントの目的

日本財団オーシャンイノベーションコンソーシアム(以下、OIC)では、将来の海洋開発産業を担う人材の育成を図るため、理工学系の大学生を対象に、海洋開発に特化した研修プログラムを提供しています。

地球温暖化防止に向けて、今、船舶業界が大きな転換期を迎えています。私たちの海を、より持続可能で環境に優しいものに変えるためには、どのような技術が必要でしょうか?この研修では、海洋開発に欠かせない船舶・海運分野に対して、水素や液化天然ガス(LNG)など、新しい燃料へのシフトがどのような影響をもたらすのかを探求します。船舶のカーボンニュートラル化に向けた最前線の技術について学ぶ絶好の機会です。

本研修では、NEDOの水素やアンモニアエンジンの研究開発事業にも深く関係している九州大学名誉教授の高崎講二先生が、皆さんの学びを全面的にサポートします。

大学生の皆さん、このチャンスを通じて、船舶業界のゼロエミッションへの挑戦という新しい緑の波に乗る準備をしませんか?

開催概要

主 催 日本財団オーシャンイノベーションコンソーシアム
協 力 株式会社商船三井
株式会社商船三井さんふらわあ
株式会社Motena-Sea
内海造船株式会社
一般社団法人日本中小型造船工業会
対象者

本セミナーは以下の条件を満たす方を対象にしています。

  • セミナー参加時点で理工学系の大学3年生〜修士1年生
  • 海洋開発分野において、活躍する意志がある方
  • 利用施設等が定める安全対策に従える方
  • 応募時点で日本国内の大学・大学院に在籍している理工学系かつ日本国籍の学生
  • セミナーの広報の為、プログラム風景を含む個人情報をウェブ等にて公開することについて同意できる方
  • セミナー終了後2週間以内に所定の書式にてアンケートを提出できる方
  • オーシャンイノベーションフェローアルムナイ(同窓会)の活動に参加できる方
  • 年1回実施する「就職先・進学先アンケート(匿名)」に回答できる方
  • 以下の禁止事項に同意できる方
    • 広告・宣伝などの営業活動もしくは営利を目的とする行為、又はその準備を目的とする行為
    • 特定の宗教による布教活動もしくは選挙協力を依頼する行為
    • その他、法律、法令もしくは条例に違反する行為、又はその恐れのある行為
参加費 無料
実施回数 2回
1)2024年7月22日(月)~7月25日(木)
2)2024年9月2日(月)~9月6日(金)
定員 12名/回
持ち物 1)帯電防止安全靴
2)帯電防止服
3)ヘルメット
※上記3点は日本財団で準備します。
参加に際しての服装 アウトドア用の動きやすい服装で参加ください。
研修中の食事 研修期間中の食事は、原則主催者にて負担します。
応募方法
応募に際しての注意 参加者は7月と9月のいずれか一方のイベントにのみ参加できます。両方に参加することはできません。
募集期間及び締切
  • 7月実施分:2024年5月17日 15時~2024年6月14日
  • 9月実施分:2024年5月17日 15時~2024年6月30日
結果通知
  • 7月実施分:2024年6月17日前後
  • 9月実施分:2024年7月5日前後
奨学金 旅費の補助を目的とした奨学金を支給します。支給額には上限があります。

  • この奨学金は、プログラムを修了した方に支給します。研修の一部のみ参加の方は、奨学金支給対象外です。
  • 下記表の規定に基づき旅費・交通費の一部を定額で補助します。
  • 自宅から集合場所、解散場所から自宅までの交通は参加者ご自身で手配してください。
  • 奨学金は、セミナー終了後のアンケート回答が確認された後に参加者本人名義の金融機関へ振込みます。

大学所在(都道府県別) 旅費(往復)
大分県 18,000
山口県 19,000
京都府、兵庫県、和歌山県、大阪府、奈良県、広島県、滋賀県 20,000
佐賀県、岡山県、徳島県、福岡県、香川県、鳥取県 22,000
岐阜県 23,000
島根県、熊本県、福井県 24,000
三重県 25,000
愛媛県、愛知県、石川県、高知県 27,000
宮崎県 30,000
長崎県 31,000
静岡県 35,000
鹿児島県 38,000
千葉県、埼玉県、東京都、神奈川県 40,000
山梨県、栃木県、群馬県、長野県、茨城県 42,000
新潟県 48,000
宮城県、山形県、沖縄県、福島県 50,000
北海道、岩手県、秋田県、青森県 60,000
2023年度の様子 こちら

スケジュール(7月開催分)

日時 内容 備考
7月22日(月) 午後
  • 14時:BIZ SPACE HIMEJI 403会議室に集合
  • 船舶の燃料転換に関する講義「船のエンジンについて分かりやすく解説します(仮)」(九州大学高崎講二先生)
  • 関連講義
7月23日(火) 午前 高圧ガス搬送・納品にかかわる運行・充填作業・ガス供給作業についての研修@姫路安全スクール 姫路安全スクールについてはこちら
午後 移動:姫路から大阪南港へ  
夕方~ さんふらわあ くれない/むらさきに乗船し別府へ 船内泊
7月24日(水) 午前
  • さんふらわあ くれない/むらさき LNG燃料バンカリング見学・船内見学
  • 移動:大分県別府市~福岡県北九州市
午後 水素とバイオディーゼルを燃料としたハイブリッド船「HANARIA」についての講義@福岡県北九州市
7月25日(木) 午前
  • 「HANARIA」の乗船体験@福岡県北九州市
  • 北九州市にて現地解散
 

参加学生の体験談

長崎大学

森田善行

私はエンジンについて全くの素人でしたが、高崎先生の講義そして実際の見学を通して理解が深まりました。船のエネルギー転換の現状や課題、今後に向けた取り組みについても学ぶことができました。また、姫路安全スクールでの講習やさんふらわぁのバンカリング見学では、LNGの取り扱いの難しさや危険性について学ぶことができました。さんふらわぁの船内見学は普段見ることができないバックグラウンドを見ることができ、また、水素とバイオディーゼルで動くHANARIAはゼロエミッション運航の際の騒音の少なさに驚かされました。私にとって全てが新鮮で素晴らしい経験となりました。ありがとうございました。

横浜国立大学

友康士郎

今回のセミナーを通して、船舶エンジンと使用されている燃料の扱い方、将来使われる新燃料についての知見を得ることができました。セミナーでは、座学だけでなく実際に自分の目で見て体験することで、技術をより深く学ぶことができました。特にバンカリングに関する講義・体験では、学んだことがそのまま行われている様子に感動しました。また、セミナー中は企業の方や様々な専攻の学生と交流することができ、課題解決に向けて意見を交換することができました。4日間という短い時間でしたが、素晴らしい体験をすることができました。ご関係者の皆さま、ありがとうございました。

九州大学

梅本航汰

今回、初めてこれほど大きな客船に乗船させていただきました。船の航行には多くの方々が関わっており、それぞれの役割が密接に連携していることを実感しました。カーボンニュートラルを目指すために、エンジンや燃料の改良に多くの企業が取り組んでいることを講義で学び、LNGタンクやバンカリングを実際に見学することで理解が深まりました。また、他大学の学生との交流は非常に刺激的で、多様な考えや研究分野に触れることができました。さんふらわあの船内を回ったり、他の学生と夜中まで話したりと、四日間があっという間に過ぎました。このような貴重な経験を提供していただき、心から感謝申し上げます。

九州大学

上田拓実

本セミナーではカーボンニュートラル化に向けた水素やLNGを燃料とする舶用エンジンについて、講義や見学、乗船を通して知見を得ることができました。私は今までディーゼルエンジンやガスタービンエンジンを主機とする船舶の機関室や燃料補給の様子しか知らなかったため、さんふらわあの船内見学やLNG燃料バンカリング見学は、その違いを知る絶好の機会となりました。また、海洋開発やエネルギーといった自分とは違う研究分野の学生とも盛んに交流することができ、良い刺激を受けました。このたびは4日間にわたって貴重な体験をさせていただき、ありがとうございました。

秋田大学

岡本寛陽

海洋開発現場体験セミナーに参加し、船舶業界がゼロエミッションを目指すために船舶業界がどのように挑戦していくのかを直接目にし、肌で感じることができました。高崎先生の講演は、エンジンについて無知だった私にも非常にわかりやすかったです。また、実際のLNG船や水素燃料電池船の見学では、環境には優しく、従来の燃料で動く船と負けずとも劣らぬ力強さで動く最新技術に感銘を受けました。この貴重な経験を通じて、環境に配慮した持続可能な開発の必要性を再確認し、自分自身の研究や将来の進路選択に活かしていきたいです。また、海洋開発に携わる他の参加者との交流も活発で、とても楽しかったです。

秋田大学

吉田陸

今回のセミナーは、普段の大学生活では得られない実践的な知識を深める貴重な機会となりました。自分は船舶・海運業とは異なる分野を専攻しているため、LNG燃料船の見学では、脱炭素社会をリードする技術の高さに驚かされました。また、参加者同士の交流を通じて、異なるバックグラウンドを持つ仲間と情報交換ができ、自分の視野が広がるとともに、船舶・海運業という新たな業種への展望が開けました。とても刺激的なセミナーでした。4日間お世話になった関係者の皆様、本当にありがとうございました。

秋田大学

高橋祐太

エネルギー資源を学ぶ私にとって、今回のセミナーは資源の需要と供給、そして現場での利用を知る貴重な機会でした。乗船体験やバンガリング見学では事前に講義で得た知識を実務に結び付けて理解を深め、最新技術と安全管理の重要性を実感しました。また、船舶業界が地球温暖化防止に向けて大きな転換期を迎えていることを感じ、新しい燃料へのシフトがもたらす影響について考える機会となりました。さらに、異なるバックグラウンドを持つ学生たちと交流し、視点やアイデアを共有することで、新たな発見ができました。この経験は、自分の研究分野における視野を広げ、持続可能な未来に向けた技術革新の重要性を再認識するものとなりました。

秋田大学

宮腰瑛人

自身の研究分野とはほとんど接点がないということで、本プログラム参加前は不安な部分がありました。しかし、高崎先生をはじめ、専門分野を学ぶ他大学の学生や船舶に関する企業の方々のお話を聞いて、今までとは違った視点から自身の研究分野を見つめ直すことができたように思います。特に商船三井の洋上風力発電事業は、再生可能エネルギーの研究をしている私にとって非常に興味深いお話でした。さんふらわあむらさきLNG燃料バンカリング見学・船内見学、HANARIA乗船体験は、今後の研究活動や就職活動に活かせる、非常に貴重な経験になりました。

東京理科大学

村上梓

参加させて頂いた4日間が、すべて刺激的で大変勉強になりました。最前線で働いている方々のお話を直接伺うことができ、貴重な経験となりました。急速な脱炭素化に対応しながらも、LNGや水素を扱う際に、パージやリークチェックなどのさまざまな安全対策が施されていることが印象的でした。また、他大学の学生や企業の方々と交流できたことは、忘れられない思い出です。この度は、貴重な体験をさせていただき、ありがとうございました。

九州大学

吉岡誉顕

今回の海洋開発現場体験セミナーに参加して、船舶の燃料周りに関わる内容について実地に得難い経験をすることができました。高崎先生による舶用エンジンに関わる講義に始まり、液化ガスの取り扱いにかかわる安全講習、LNG燃料船への乗船、LNGバンカリングの見学、洋上風力発電にかかわる人材の育成についてや、水素燃料船の乗船体験など初めて学ぶことも多くありました。特にLNGを取り扱う装置類を実際に触れることができたこと、また、高圧ガスの取り扱いについて安全スクールの方に話を伺えたことは特に素晴らしい経験でした。

弘前大学

野呂健人

さんふらわあのバンカリング見学や講義を通じて、私の研究分野である、洋上風力発電に関わる、新たな視点を得ることができました。「さんふらわあ むらさき」は、環境に優しいとされる燃料技術を実際に運用し、持続可能な海運の未来を象徴されているように感じました。また、HANARIAは、今年の4月に洋上風車までの航行試験も行われていたことを知り、メンテナンス船としての運用なされる時が待ち遠しく思えてきました。本セミナーのためにご尽力いただきました方々に、心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

※順不同

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