実施内容
本講座では、参加者の習熟度や関心分野に応じて選べる2つのコースを設置しました。
◆ 海洋工学入門コース(日本語)
- 対象:海洋工学の初心者〜中級者
- 内容:海洋開発の歴史、浮体式構造物の種類と役割、海洋再生可能エネルギーの最新動向など、基礎から体系的に学ぶ講義を実施しました。
- 講師:佐尾 邦久 氏(株式会社海洋工学研究所)
東京大学工学部船舶工学科卒同修士課程修了、三井海洋開発(株)にて海洋構造物の解析・設計・建造に従事、(株)海洋工学研究所設立後には、海洋石油の大水深技術調査・構造物の解析設計、海洋天然ガスの利用技術開発、海洋風力発電技術調査のほか、海洋工学に関する講演・セミナーを多数実施されています。
◆ 浮体の係留工学コース(英語)
- 対象:中上級者向け(英語による講義)
- 内容:係留工学の理論から実設計への応用、係留システムの数値解析とモデル化、洋上風力発電における係留設計の考え方など、より専門的な内容を扱いました。
- 講師:馬開東 教授(台湾国立大学)
馬開東教授は、アメリカ・カリフォルニア大学バークレー校で博士号を取得後、現在は台湾大学工学部の教授として活躍されています。海洋工学分野の第一人者として知られ、国内外で高く評価される豊富な研究経験と実務知識を有し、ChevronやABS(米国船級協会)での20年以上にわたる浮体・係留設計の実務経験を有しています。
◆ 特別プログラム:東京製綱繊維ロープ株式会社 蒲郡工場 見学
最終日には、係留索の製造現場を見学するため、愛知県蒲郡市にある東京製綱繊維ロープ株式会社を訪問。
洋上風力向け製品の研究開発の取り組みや、各種製造工程の解説を受け、現場で活躍する技術者との意見交換も行いました。